今回は、簡単なマチ付きトートバッグの作り方をイラストや実際の写真と一緒にご紹介していきます。
- 必要な材料・道具
- サイズの決め方・裁断方法
- 縫製のしかた
自分の好きなサイズで作れるようにパターン(型紙)作成の仕方から説明していきますので、みなさんもぜひ挑戦してみてください。
お裁縫をやってみたいけど、洋服作りはハードル高そう…と少し不安な方にはトートバッグ作りがおすすめです。
型紙もいりませんし、直線縫いだけでできるのでミシンに慣れるための練習にはぴったりです。
またトートバッグは実用性もあるので、自分で作った作品を実際に使えるという特別感も味わうことができますよ!
最も簡単なのはマチのないタイプのものですが、ほんのちょっとだけレベルアップしたマチ付きのものをご紹介します。
レベルアップと言っても本当に簡単ですので安心してくださいね!
【簡単】トートバッグの作り方!材料を揃える
ではさっそく必要な材料や道具を揃えるところからはじめましょう!
- 生地
- ミシン糸
- カバンテープ
- 装飾用のレースなど
必要な材料はたったこれだけです。
少し詳しくみていきます。
トートバッグ作りに必要な材料
1.生地
作りたいサイズの縦の長さの2倍+30cmほど。
はぎれを活用する際や、柄が一方向の生地を使用する際は縦の長さ+15cm程度でも作れます。
生地の種類としては、今回は裏地や接着芯を使用しない作りなので、やや厚手でしっかりとした生地がおすすめです。
- ツイル(カツラギやデニムなども)
- オックス
- キャンバス(薄手の帆布)
この辺りが使いやすいでしょう。
2.ミシン糸
60番手の生地に合った色のミシン糸を購入しましょう。
ミシン糸は生地の厚さによって使う番手が違います。
薄地には90番手、普通地には60番手、厚地には30番手か50番手を使うのが一般的です。
ただし、作ったものを個人で使用するのであれば生地の厚みにかかわらず、60番手の糸で十分だと思います。
3.カバンテープ
今回はより簡単に作るためにカバンテープを使用します。
長さは作りたいサイズの2倍+15cmほどあれば大丈夫です。
またカバンテープではなく共布で持ち手を作る場合はテープは購入しなくても良いです。
4.その他装飾に使うレースやワッペンなどお好きなもの
こちらはデザインに合わせてご自由に用意してくださいね!
トートバッグ作りに必要な道具
- ミシン
- 定規(50cmあると使いやすいです)
- チャコペン
- 裁ちばさみ・糸切ばさみ
- マチ針・仮止めクリップ
- アイロン
基本的な道具だけあれば十分です。
では、材料と道具が揃ったらさっそくトートバッグ作りをはじめましょう!
【簡単】トートバッグの作り方!サイズ決めと裁断
まずはサイズの決め方、裁断のしかたについて説明していきます。
マチ付きのトートバッグを実際に作っていく前に、まずどんなサイズのものが理想的か考えてみましょう!
サブバッグとして持てるような小さめのものか、メインとして使えるような大きめのものなのか。
実際に使用目的が決まっている方はそれらが入るサイズを測ってみるといいでしょう。
例えばA4サイズの書類を入れたいですとか、13インチのノートPCを持ち運びたいというようなことです。
はたまた、今使っているバッグのサイズが使い易いので同じサイズで作りたいというのもOKです!
その場合はお手持ちのバッグのサイズを測っておいてください。
サイズが決まったら今度は紙に簡単にイメージ図を描いてみます。
完成図を描いてみる
紙でもスマホやタブレットのお絵かき機能でもなんでも良いので、まず完成図のイメージを描いてみましょう。
今回は仮にA横→25cm B縦→20cm Cマチ→8cm D持ち手→24cm として作ってみようと思います。みなさんもABCDにそれぞれ好きなサイズを入れてみましょう。
平面に展開する
作りたいサイズが決まったら生地を裁断できるように平面にしていきます。
平面に…などと言われると難しく感じるかもしれませんが、とっても簡単です。
先程描いたイメージ図のABCを下の図に当てはめて、簡単な計算をしていくだけです!
横幅…A+2cm (25+2=27)
縦の高さ…B×2+C+12cm (20×2+8+12=60)
できましたか?
ここまで出来たら下準備は完了です。いよいよ生地の出番です。
生地の裁断をする
今回は綿100%のツイルという生地を使用し、生地に直接印をつけていく方法で裁断をします。
ツイルは程よく厚手なので裏地や芯地を使わなくても一枚でもしっかりとしたバッグになりますので、今回のような雑貨作りにはおすすめの生地です。
水通しや地の目直しが必要な場合は事前に済ませておくとより良い作品を作ることができます。
生地のタテに対してバッグの縦、ヨコに対してバッグの横幅になるように印をつけましょう。
画像ではわかりやすいように黒の油性ペンで印をつけましたが、通常はチャコペンで大丈夫ですよ!
印がつけられたら、丁寧に裁断をしましょう。
【簡単】トートバッグの作り方!縫製の手順
サイズが決まって、生地の裁断が完了したら、いよいよトートバッグを縫っていきます。
- 両サイドを縫う
- マチをつくる
- バッグの上部を縫う
- 持ち手をつける
おおまかな工程はたったの4つです。
詳しくみていきましょう!
両サイドを縫う
裁断した生地の縦側、バッグの両サイドになる部分をまず縁かがり縫いしておきましょう。
ロックミシンがある方はロックをかけます。
中表(生地の表面どうしが中、裏面が外になっている状態)で半分に折り、両サイドを縫い代1cmで縫っていきます。
縫いはじめと縫いおわりは必ず1cm程度返し縫いをします。
マチをつくる
画像を参考に、それぞれの角にご自身で設定したマチの半分のサイズで正方形の印と、対角線の印もつけます。
2カ所の角に両面から印をつけたら、対角線の印を目安に角が三角になるように折ります。
サイドの縫い代をアイロンで割ってから、サイドに対して垂直に縫えば、マチ部分の完成です。
角の余計な生地はそのままでも良いですが、縫い代を1cmほど残してカットし切り口をかがり縫いすればすっきりと仕上がります。
上部を三つ折り縫いする
バッグの上部を3cm・3cmの三つ折り縫いにします。
アイロンでしっかりと折り目をつけてから縫うと、綺麗な仕上がりになります。
できるだけ折り目から1、2ミリほどの場所を縫っていけるように頑張ってみましょう。
持ち手をつけたら完成!
今回は100ショップなどでも購入できるアクリル製のかばんテープを使用します。
長さはご自身の設定した長さに6cm足した長さでカットをしておきます。
6cmは縫い付ける際に必要な縫い代になります。
今回の参考サイズでは24cmと設定していたので、6cm足した30cmで2本カットをしました。
つける位置は実際にマチ針などで仮止めをしてバランスを見ながら決めていくと良いと思います。
持ち手を縫い付けるときは、一度四角く縫いその対角線をバッテンになるような縫い方をすると頑丈になります。
これで完成です!
おまけ:いろいろなマチの作り方
最後に本編でご紹介したマチの作り方以外の、3種類のマチの作り方をご紹介したいと思います。
ひとつめは、本編でご紹介した作り方の応用編で、仕上がりは同じ形になります。
ふたつめは、外マチと呼ばれる仕様で、マチの三角部分が外側にくる形です。
みっつめは、レジ袋などによくみられる仕様で、マチが中に入り込んでいるような形になります。
それぞれの作り方をみていきましょう。
①のマチの作り方は、本編でご紹介しているマチの作り方の応用です。
違いは、マチをあらかじめ裁断しておくという部分です。
マチを切り取る際には縫い代のことを忘れないよう気をつけてくださいね!
縫製の途中で印をつけなくてはいけない本編の仕様と比べると、縫製がスムーズにできます。
仕上がりは同じなので、ご自身のやりやすい方を選ぶと良いでしょう。
②外マチの作り方です。
生地を中表にした状態で、図のようにマチ部分を折りたたみます。
あとは折りたたんだままサイドを縫うだけで、マチの出来上がりです。
サイドを一度縫うだけでマチまでできるので、とても簡単ですよね!
三角の部分が表にでてしまうので、デザインとして許容できるかどうかが使用の判断基準になりますね。
最後に③のマチの作り方です。
こちらは②を裏表逆にした形で、レジ袋などによく使われている仕様です。
生地を中表にした状態で、マチ部分を図のようにどちらかに折ります。
折ったままサイドを縫えば、マチの完成です。
サイドと底面が完全に縫われていないため、形が安定しにくいという面があります。
その反面マチ部分が折りたたみやすいので、エコバッグなどの頻繁に折りたたむようなものにおすすめ!
マチ部分以外の作り方は、本編と同じです。
応用編としてこちらの3パターンの作り方もぜひ参考にしてみてくださいね!
まとめ
今回はマチつきトートバッグを、自分の好きなサイズで作る方法をご紹介してきました。
必要な材料はこちらです。
- 生地
- ミシン糸
- カバンテープ
- 装飾用のレースなど
必要な道具は、基本的な裁縫道具だけで大丈夫です。
- ミシン
- 定規(50cmあると使いやすいです)
- チャコペン
- 裁ちばさみ・糸切ばさみ
- マチ針・仮止めクリップ
- アイロン
トートバッグ作りの工程はこちら。
- バッグのサイズを決める
- 生地を裁断する
- 両サイドを縫う
- マチをつくる
- バッグの上部を縫う
- 持ち手をつける
トートバッグは雑貨屋さんや100円ショップでもたくさん売られていますね。
しかしかわいくて買ったけどどうも使い勝手が悪くて結局使わなくなってしまったなんてものもあるのではないでしょうか?
でもハンドメイドなら、自分の好きな生地を使って、自分が最も使いやすいサイズで作れるので使い勝手も抜群!
きっとあなたのお気に入りのひとつになるはずです!
ミシン慣れの練習にもなるので、ぜひ今度の休日におひとつ作ってみてはいかがでしょうか?
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