ノースリーブの洋服の脇がきつくて困っている方のために、自分でできるアームホール(袖ぐり)の広げ方をご紹介します!
ノースリーブのワンピースやブラウスのアームホールが小さく脇がきついと、腕が動かしにくくて着心地が悪いです。
でもお気に入りのデザインなら、なんとかして着られるようにしたいと思いますよね?
大丈夫です!
ノースリーブの洋服のアームホールを広げるやり方はとても簡単なんです。
- 見返しのないの洋服に向いている方法
- 見返し付きの洋服に向いている方法
今回はこの2つのタイプ別に全部で4つの方法をご紹介いたします。
洋服のお直しを考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね!
ノースリーブのアームホールがきつい?修正ラインの引き方
まずはどの方法にも共通の、修正ラインの引き方について説明いたします。
洋服の脇の縫い目を基準に、何センチ下げたいのかを決めましょう。
画像を参考に、カーブが滑らかにつながるように線を引きます。
この時、この後紹介するAパターンのバイアステープの付け方や、見返しをつけて処理する場合には縫い代が必要になります。
0.7~1.0cmほどの縫い代分を忘れないように印をつけましょう。
逆にBパターンのバイアステープの付け方の場合は、印をつけたラインがそのまま出来上がりのラインになります。
では修正ラインの引き方が分かったので、実際のお直しの工程をみていきましょう。
ノースリーブのアームホールがきつい?見返しのない洋服に向いているお直しの方法!
まずは見返しや裏地のついていない洋服のアームホールを広げる方法をご紹介していきます。
カットソーのタンクトップやワンピースなどは、見返しが付いていないことが多いです。(カットソーでも見返しのついたデザインのものもあります)
こういった洋服には、バイアステープを使ったお直し方法がおすすめです!
バイアステープの使い方のには2通りありますので、それぞれご説明いたしますね。
- お直しの下準備
- バイアステープの付け方A・表から見えない方法
- バイアステープの付け方B・布端を包む方法
手順に沿ってみていきましょう。
アームホールのお直し・下準備
見返しのないノースリーブの洋服のアームホールの仕様は、ほとんどの場合次の3パターンに分類できます。
- バイアステープなどのテープを使う
- 袖口の縫い代を二つ折りまたは三つ折りにする
- リブをつける
どのパターンであっても、まずはこの端の処理をほどきましょう。
生地を傷めないように、リッパーや目打ちを使って丁寧にほどきます。
もしくは、縫い代のギリギリで切り取ってしまう方法もあります。
この場合は肩幅や身幅が縫い代分狭くなってしまうので、注意しましょう!
バイアステープの付け方A・表から見えない方法
まずはAパターンのバイアステープの付け方をみていきましょう。
両折り・12ミリ前後の幅のバイアステープを用意しましょう。
- 洋服の表側から、テープを中表でアームホールに縫い付ける
- アイロンをかけながら、表に返す
- テープの端をミシンまたは手でまつり縫いする
このようにつけると、表からはバイアステープが見えずに仕上げることができます。
また裏側を手でまつり縫いにすれば、ステッチも響きません。
市販のバイアステープでは色や柄に限りがありますが、この方法ならどんな色や柄の洋服にも応用可能ですね!
バイアステープの付け方B・布端を包む方法
次はBパターンのバイアステープの付け方です。
両折り・20ミリ前後のもので、縁どり用・巾広などと書かれているバイアステープを用意しましょう。
- 洋服の裏側から、テープは中表でアームホールに縫い付ける
- 布端を包み、表からテープの端をミシンまたは手でまつり縫いする
この方法は、バイアステープが表から見える仕様です。
デザインによっては少々こどもっぽい印象になってしまうこともあります。
メリットとしては縫い代が必要ないことです。
縫い代分を計算しなくて済むので、直感的にサイズを決めることができますね!
ノースリーブのアームホールがきつい?見返し付きの洋服に向いているお直しの方法!
次にご紹介するのは、見返しや裏地が付いた洋服のアームホールを広げる方法です。
布帛のブラウスやワンピースでは、アームホールや衿ぐりを見返しで処理しているものが多くあります。
またその見返しと裏地がつながっていることも多いでしょう。
見返しの付き方によってやり方が少し変わってきます。
a.アームホールだけに見返しが付いている場合
b.アームホールと衿ぐりにひと続きの見返しが付いている場合(裏地付きも含む)
それぞれを詳しく説明していきます。
a.アームホールだけに見返しが付いている場合
まずはaパターンの場合のお直し方法からご紹介します。
- 見返しが身頃に縫い付けられている場合はほどく
- 見返しは付けたまま裏返し(中表にする)、アイロンをかける
- 修正するラインに印をつけ、ミシンで縫う
- 余分な縫い代を切り取り、表に返す
- 元通りに見返しをミシンまたは手でまつり縫いにする
これは、もともと付いていた見返しをそのまま再利用するやり方です。
別に生地やテープを用意する必要もないですし、袖下以外は元通りになるので仕上がりもとても自然です。
ただし、もともとの見返し幅よりも下げ幅が大きい時にはこのaパターンのは使えません。
そういった場合には見返しを外してから、バイアステープで処理するのが良いでしょう。
b.アームホールと衿ぐりにひと続きの見返しが付いている場合
次は、アームホールと衿ぐりの見返しが一体になっている場合のお直し方法です。
とくにワンピースではその見返しから裏地が付いていることもあります。
そういった仕様では、aパターンのようにはできませんのでこのbパターンを使ってみましょう。
- アームホールのサイズを決め、表から印をつける
- アームホールの、表地と見返しの縫い目をほどく
- 縫い代を残し表地の余分な生地を切る
- 見返しは出来上がり線よりも2ミリほど控えて、縫い代を切る
- バイアステープのAパターンで仕上げる
薄~普通くらいの厚みの生地であれば、見返しと表地を重ねたままでも大丈夫です。
またその場合はバイアステープのBパターンでも応用可能です。
バイアステープのAパターンで仕上げれば、表にあまり響かず見た目には大きく変化しませんので元のデザインのイメージを損なう心配もありませんね。
まとめ
今回は、ノースリーブの洋服のアームホールがきついときに、自分でお直しをする方法をご紹介いたしました。
見返しが付いていない洋服であれば、バイアステープを使う方法をおすすめしました。
また、見返しが付いている洋服は、そのまま見返しを利用する場合と、バイアステープを利用した方が良い場合がありました。
洋服のもともとの仕様や、どのように仕上げたいのかに合わせて、最適な方法をえらびましょう。
また今回ご紹介した方法を応用すれば、袖付きの服をノースリーブにリメイクしたり、狭い衿ぐりを広げたりすることもできちゃうんですよ!
ぜひ、この記事を参考にしてお気に入りの洋服をお直ししてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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