今回ご紹介するのは、ロックミシンの代用として使える布端を処理するためのテクニック10選です!
- ロックミシンを持っていない
- たまにしか使わないのにロックミシンを買うのはもったいない
- でも布端がほつれてくるのは気になる
- 家庭用ミシンのかがり縫い機能は少しめんどくさい
こんな風に感じている方、多いのではないでしょうか?
ロックミシンはお値段も決して安くはないので買うのも迷いますよね…
また家庭用ミシンのかがり縫い機能は、いちいち押さえ金を変えたり、縫い目の大きさを調整したりと意外とめんどうです…
でも大丈夫!
ロックミシンを持っていなくても布端をきれいに処理する方法を10個お教えします!
- 直線縫いミシンでできる布端処理
- 手縫いでできる布端処理
- 縫わずにできる布端処理
直線縫いのミシンや手縫い、さらに縫わなくてもできる布端の処理の仕方についてまとめました。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
ロックミシンの代用方法10選!直線縫いミシンでできる布端処理
まずは直線縫いのミシンでできる布端の処理の方法からご紹介してきます。
- 捨てミシン
- 端ミシン
- 折り伏せ縫い
- 割伏せ縫い
- 袋縫い
- 縁取り
これらは全て直線縫いだけでできる方法です。
もちろん手縫いでも応用可能ですよ。
どんな縫い方なのか詳しく説明します!
捨てミシン
こちらはほつれにくい生地に使える方法です。
縫い代に1本ミシンをかけます。
ミシン目の外側を3〜4ミリくらいの幅に切って整えたら完成です!
捨てミシンの位置があまり端すぎると、糸が抜けてしまうこともあるので、幅に気を付けましょう。
縫い代が厚くならないので厚手の生地にも使えます。
端ミシン
縫い代の端を5ミリほど折ります。
折った部分を押さえるようにミシンをかけましょう。
こちらもあまりにもほつれやすすぎる生地には向きませんが、捨てミシンよりは丈夫にできます。
ただし縫い代に厚みが出るので、厚い生地には不向きです。
折り伏せ縫い
片方の縫い代を5〜7ミリほどの幅にカットします。(縫い代全体の半分程度)
カットした方の縫い代をもう片方の縫い代で包みます。
上からステッチをかけて完成です。
縫い代が完全に包まれているのでほつれる心配はありません。
また、ロックミシンで処理をした時よりも肌当たりが良いので、子供服やチクチクとした感覚が気になる方にもおすすめの方法です。
デメリットとして、表にもステッチがかかるので、ステッチをかけたくない時には使えません。
また、縫い代が重なるので厚地にも向きません。
割伏せ縫い
縫い代をアイロンで割ります。
端ミシンと同じように縫い代の端を5ミリほど折り、ステッチをかけます。
折り伏せ縫い同様、縫い代が完全に隠れるのでほつれることはありません。
こちらも縫い代部分の肌当たりが良くなるのも同様です。
デメリットはやはり表にもステッチがかかってしまう点、厚地には不向きな点です。
袋縫い
まず布を外表に合わせて、端を5~7ミリほどの幅で縫い合わせます。
中表に返し、本来の縫い代で縫い合わせます。
裏から見ると布端が完全に隠れているので、ほつれることはありません。
また折り伏せ縫いや割伏せ縫いと違って、表からステッチが見えることもありません。
パンツや裏地なしのアウターのポケット袋布にも使われることが多い縫い方です。
縫い代がきれいなので、オーガンジーのような透ける素材にも向いています。
縫い代に厚みが出るため、厚地には不向きです。
また、外表で縫い始めなくてはいけないので、袋縫いする箇所はあらかじめ決めておかなくてはいけません。
縁取り
バイアステープを使って縁取りをする方法です。
- 縫い代を割り、1枚ずつ縁取る
- 縫い代を2枚一緒に縁取る
- ブランケットやハンドタオルなど1枚の布の周囲を縁取る
このような使い方があります。
裏地のないコートやジャケットの縫い代の処理に使われることが多い方法です。
布端の処理としては、とても丁寧で仕上がりもきれいです。
その代わり、他の方法よりも手間がかかるでしょう。
また縫い代に別の生地を重ねることになるので、縫い代が重たくなります。
そのためあまり薄すぎる生地にはおすすめ出来ません。
ロックミシンの代用方法10選!手縫いでできる布端処理
ここまではミシンを使った方法をご紹介してきました。
ここからは手縫いでできる布端の処理の仕方をご紹介していきます!
- ブランケットステッチ
- 裁ち目かがり
ブランケットステッチも裁ち目かがりも基本的にはほつれにくい生地向けのやり方です。
またざっくり織られたウールなどにも向いています。
それぞれのやり方をご紹介致します。
ブランケットステッチ
ブランケットステッチは縫い代のほつれを防止するだけでなく、装飾としての役割もあります。
ブランケットステッチの手順です。
- まず糸端を玉結びして、①から針を出します。
- 次に3~5ミリほどの幅をあけて②から針を出します。
- ③のように糸をくぐらせてから、糸を引き締めます。
- この手順を繰り返し、最後までいったら玉止めをします。
刺しゅう糸を2・3本取りで使うのが良いでしょう。
生地の色と合わせても、あえて違う色にしてもかわいく仕上がります。
最初の章でご紹介したのは、ミシンでも手縫いでもできるやり方でしたが、このブランケットステッチは手縫いでしかできません。
手縫いだからこその温かさもでるので、ベビー用品や冬物衣料などにもおすすめの方法ですよ!
裁ち目かがり
裁ち目かがりには手縫い糸を使用します。
布端に糸を巻き付けるようなイメージで、くるくると縫っていきましょう。
布端から2~3ミリ、幅は5~10ミリほどに揃えます。
これはほつれにくい生地に有効な方法です。
もう少しほつれやすい生地の場合は、先に捨てミシンをかけるのがおすすめです。
捨てミシンを一緒にすくうように裁ち目かがりをすることで、よりほつれ止めの効果が高まります。
そしてさらにほつれやすい生地の場合は、捨てミシンをした後、裁ち目かがりがバッテンになるように往復してかがるのが良いでしょう。
ロックミシンの代用方法10選!縫わずにできる布端処理
最後にミシンも手縫い必要のない布端処理の仕方をご紹介します!
- ピンキングばさみ
- ほつれ止め液
ミシンも手縫いも使わない方法には、ピンキングばさみや、ほつれ止めというアイテムを使用します。
この方法は、やはりほつれにくい生地の端処理に向いています。
それぞれどういったもので、どのように使うことのかみていきましょう!
ピンキングばさみ
ピンキングばさみは、切り口がギザギザになるはさみです。
お裁縫はもちろん、ペーパークラフトなどにも使われることが多いアイテムです。
このピンキングばさみを使うことで、布の切り口がバイアス(斜め)になります。
すると縦糸、横糸が抜けにくくなり、ほつれにくくなるということです。
はさみで切るだけなので、とても簡単ですね!
またこの方法は、裁ち目のあたりを防ぐ効果もあるため、合皮やラミネート生地のような布端の処理が不要な生地にもおすすめです。
このピンキングばさみと、捨てミシンや端ミシン、また次にご紹介するほつれ止め液を併用することでよりほつれにくくする効果が高まりますよ!
ほつれ止め液
最後にご紹介するのは、ほつれ止め液という、ほつれ止めの専用アイテムです。
ボトルタイプや筆ペンタイプのものがありますが、個人的には筆ペンタイプのものが使いやすいと感じます。
透明な液体を布端に塗り、乾かすと少し硬くなり布がほつれにくくなります。
少し幅広に塗っておいて、乾いてから布端を切り揃えるとよりきれいに仕上がります。
ほつれ止め液を塗るだけで良いので、とても簡単です!
ただし、洗濯の回数が多いと液が取れてしまうこともあるので、衣類に使うには注意が必要です。
雑貨のような頻繁に洗濯をしないものに向いています。
ピンキングばさみや捨てミシンなどと併用することで、よりほつれにくくする効果が高まります。
雑貨などにワンポイントで使うだけなら、マニキュアでも代用できちゃいますよ!
ほつれ止め液よりはやや硬めに仕上がりますが、ファスナーの切り口やリボンの端などを止めるだけなら十分効果があります。
無色透明のトップコートなら何にでも使えますし、カラーのものやラメ入りなんかを使えば装飾の役割も果たしてくれるのでおすすめです!
使用の際には、余り布で試し塗りしてから使用してくださいね。
まとめ
今回はロックミシンを使わずに、布端を処理する方法10選をご紹介してきました。
直線ミシンを使って処理する方法
- 捨てミシン
- 端ミシン
- 折り伏せ縫い
- 割伏せ縫い
- 袋縫い
- 縁取り
手縫いで処理する方法
- ブランケットステッチ
- 裁ち目かがり
縫わずに処理する方法
- ピンキングばさみ
- ほつれ止め液
ロックミシンを持っていなくても、布端を処理する方法はこんなにあります。
ぜひ使っている生地や、作っている物に合わせて処理の仕方を工夫してみましょう。
この記事が参考になれば幸いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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