ここでは夏休みの宿題にもぴったりの、100均の材料だけで小学生にも簡単にできる楽しい手芸として、羊毛を使ったフェルト作りをご紹介します。
夏休みの自由研究・工作、何をしようか悩みますよね。
子供の宿題と言いながら、実際には親御さんがお手伝いしているというご家庭は多いと思います。
まだ課題が決まっていないなら、羊毛でフェルトを作ってみるのはいかがでしょうか?
できたフェルトを使って何か小物をつくれば、立派な作品になります。
羊毛をフェルトにする工程は、まるで科学の実験のようで楽しいですよ。
羊毛を使うので、普通には売っていないカラーやデザインのフェルトを作ることができるので、手芸好きな大人の方にもおすすめです。
基本の作り方と、完成したフェルトを利用した作品例も併せてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 羊毛フェルト作り・材料と道具
- 羊毛フェルト作り・作り方
- 羊毛フェルトを使った作品例
【小学生でも簡単な手芸・羊毛フェルト作り】材料と道具
まずは必要な材料と、道具について説明していきます。
必要なのはこちらの7点です。
- 羊毛
- ハンドソープや食器用洗剤
- 大きめのバットやお皿
- 40℃くらいのお湯
- タオル
- アイロン(アイロン台)
- 当て布
羊毛は100円ショップの手芸用品コーナーで購入できます。
いろいろな色があるので、好きなカラーを選んでください。
100均のカラーバリエーションは多くないので、いろんなカラーを使いたい方は手芸用品店に行くのがおすすめです。
羊毛をフェルト化するために、せっけんが必要になります。
リンス成分が含まれないものであれば基本的にはなんでも大丈夫ですが、手で揉みこむので、手肌にやさしいハンドソープがおすすめです。(それでも気になる方はビニール手袋をしてくださいね)
フェルト化させるにはお湯が必要です。
お風呂に入る時と同じくらいの40℃前後の温度で大丈夫です。
大き目のバットやお皿は、羊毛にお湯をかける際に必要になりますが、もしなければ流しやお風呂場で作業しましょう。
タオル・アイロンは仕上げに使います。
当て布はアイロンをかける際に使用します。
綿素材のハギレや、汚れても大丈夫な綿のハンカチなどをご用意ください。
【小学生でも簡単な手芸・羊毛フェルト作り】作り方
実際の作り方を5つの工程ごとにみていきましょう。
- 羊毛を並べる
- せっけん水で固めていく
- 羊毛を重ねていく
- せっけん水をよく流す
- アイロンで整える
工程ごとに詳しく説明していきます。
羊毛を並べる
1つ目の工程では、羊毛を薄く広げていきます。
手や羊毛が濡れているとほぐしにくくなるので、必ず乾いた状態で行います。
また、羊毛が束になっていると、全体が均一にフェルト化しづらいので気をつけましょう。
最終的に4段から6段ほど重ねていきます。
最初に同じ大きさに広げたものを4~6回分用意しておくと、後の作業がスムーズになります。
せっけん水で固めていく
羊毛をきれいに広げられたら、2つ目の工程です。
まず40℃くらいのお湯にハンドソープや食器用洗剤等を少量加えます。
お湯500mlに対して、せっけん1プッシュ程度で大丈夫です。(泡ででるタイプのハンドソープは少し多めに)
せっけん水ができたら、先ほど広げた羊毛にゆっくりとかけていきます。
勢いよくかけると、せっかく広げた羊毛の形が崩れてしまうので気をつけましょう。
全体が濡れた状態になったら、指先で優しく揉みこみます。
多少形は崩れますが、元の形戻せばOK!
羊毛がぐちゃぐちゃのひとかたまりになるほど力を入れて揉むのはNGです。
羊毛を重ねていく
1段目が少しまとまってきたら、2段目を重ねていきます。
1段目の羊毛を縦向きで並べたので、2段目は横向きで重ねます。
2段目を重ねたら、先ほどと同じようにせっけん水をかけて、優しく揉みこみます。
1段目の羊毛とよく絡むように、先ほどより少ししっかりめに揉みましょう。
後は3段目、4段目…と繰り返します。
4段分終わった時点で、全体的に薄い場合はさらに5段目、6段目と重ねても良いです。
しっかり厚みがでたら、フェルトの表面を指先でくるくるとこすり、さらに固めていきます。
ひっくり返して裏側もよくこすります。
毛羽立ちが少なくなり、持ち上げても形が崩れないくらいしっかりと固められればOKです。
せっけん水をよく流す
4つ目の工程です。
羊毛の形成ができたら、せっけん水をよく洗いながします。
この時はお湯ではなくて、水で大丈夫です。
しっかりとせっけんを流したら、水を切ります。
フェルトは雑巾絞りのようにねじると形が崩れてしまうので、ねじらずにぎゅっと握るようにして絞りましょう。
ある程度水が切れたら、乾いたタオルで挟んで上から押すようにしてしっかりと水気をきります。
アイロンで整える
フェルト作りの最終工程です。
タオルでしっかりと水気を切ったフェルトにアイロンをかけていきます。
アイロンは低~中温のドライに設定します。
アイロン台の上に置き、上から当て布をしてアイロンをかけます。
水分が蒸発してこなくなるまでアイロンをかけたら、羊毛で作るフェルト生地の完成です!
4gでおよそ12cm各のサイズの羊毛フェルトを作ることができました。
ダイソーの商品は、3色各4g入りなので、同じサイズのものなら3枚作ることが可能です。
今回は一色でしたが、何色か混ぜたり、表裏違う色でリバーシブルにしたりすることもできます。
できたものを丸く切り取れば、それだけで羊毛フェルトのコースターの完成です。
小学校低学年なら、これだけでも十分ですね!
高学年の方はさらにここから作品を仕上げてみるのが良いと思います。
次で簡単な作品例をご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
【小学生でも簡単な手芸・羊毛フェルト作り】作品例
自分で作った羊毛フェルトを使って、実用的な小物を作ってみましょう。
簡単な作品例として、ポケットティッシュケースとペンケースの作り方をご紹介します。
作品例1・ポケットティッシュケース
形はとてもシンプルですが、真ん中辺りで色を変えたフェルトを使用したことで面白いデザインになりました。
こちらは5gの羊毛を2色、合計でおよそ10gほど使用しました。
縦20cm・横13cmになるよう切ります。
最初にフェルトを作る段階ではこれより一回り大きなサイズになるようにします。
フェルトを切ったら、まず上下の端(ティッシュの取り出し口になる辺)に刺しゅう糸を使ってブランケットステッチをします。
端が縫えたら、上下を真ん中に向かって折ります。
サイドから5ミリほどの場所を並縫いします。
縫い目と縫い目の間を埋めるように、往復して縫うと丈夫になります。
更にサイドもブランケットステッチで仕上げると見た目が良いでしょう。
飾り付けをするのであれば、サイドを縫う前につけます。
花型に切ったフェルトを縫い付けたり、名前を刺しゅうしたりすると、よりオリジナリティが出せますね!
色の変え方も、2色だけでなく3色、4色と工夫してみると楽しいですよ。
作品例2・ペンケース
ボタンで留めるコンパクトなペンケースです。
フェルトを作る段階で、チェック模様になるようにピンクと赤の羊毛を並べました。
こちらはベースの白い羊毛を20g、赤とピンクをそれぞれ少量ずつ使用しました。
まずA4サイズくらいになるように大きなフェルトを作ります。
できたフェルトを、縦28cm・横20cmでカットします。
さらに上から8cm辺りから、カーブになるように角を切り取ります。(フタになる部分)
まず、下の端(フタではない方)にブランケットステッチをかけます。
端の真ん中から3~4cmのところにお好きなボタンをつけます。
次に下から9cmのところで折って、サイドを並縫いをします。
ポケットティッシュケース同様、往復で並縫いをすると丈夫な仕上がりになります。
両サイドが縫えたら、端からフタを通ってもう一方の端までぐるりとブランケットステッチをします。
最後にフタを閉じてみて、ボタンがくる位置にハサミで切れ込みを入れます。
大きく切りすぎると、ボタンが外れやすくなるので、最初は小さめに切ります。
そこからちょっとずつ穴を広げて、丁度良い大きさを見つけるようにするとうまくいきます。
これで、羊毛フェルトで作るペンケースの完成です!
ペンケースは内側も見えるので、裏表で色を変えたリバーシブルフェルトを使っても面白いですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
材料を揃えれば、1日2日であっという間に完成です。
もうすぐ夏休みが終わってしまうのに、まだ終わってないなんて時にもこれなら間に合いますね!
必要な材料や道具はこちらの7点です。
- 羊毛
- ハンドソープ(食器用洗剤でも可)
- 大きめのバットやお皿
- 40℃くらいのお湯
- タオル
- アイロン(アイロン台)
- 当て布
フェルト作りの工程は5つです。
- 羊毛を並べる
- せっけん水で固めていく
- 羊毛を重ねていく
- せっけん水をよく流す
- アイロンで整える
完成したフェルトは通常のフェルトより少し柔らかいですが、ちゃんと小物などを作ることができます。
ぜひいろいろな柄や色を作って楽しんでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント